2026年3月30日より放送開始NHK朝ドラ風、薫るの72話感想記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
風、薫る 72話 15週目『差し出せぬ手』
山本を連れだしたりんへの処分
りんが山本を家へ連れ出した結果、死なせることになってしまった前回の話。そこから続いた今回は、その後のりんがどうなったのかを描くお話となっていました。
病院側からの判断としては、帰宅させたせいで亡くなったとは言い切れない、先生に黙って連れ出したことには問題があるものの、謝罪するのはここまでにしてくださいというもの。元から弱り切っていた山本さん、いつ病状が急変してもおかしくない状況で会ったことは事実で、りんが連れ出したことが原因とは言い切れないという病院を守るための物。
とはいえ、それもまた事実ではあり、結果的に一番まずかったのは、誰にも話さず一人で勝手に行動した所にあったようにも思える。
病院としての見解は、連れ出したことで謝るのはおかしいという物。今回印象的だったのは、下界教授の今井が、りんが行った行動を全て否定したというわけではなかった点。本人の願いや、友人であったなら、その気持ちは理解できるとしつつも、看護婦としては失格であるという、厳しい言葉を伝える。このあたり、医者・看護婦という立場としての正しさは見せつつも、心情的には彼らにも思うところがあるというのが何となく見えてくるのが良い感じ。
その後の院長先生の渡辺副院長に対する、処分に関する話も、やはり今回の患者の件に対して、医者としては絶対に認めてはいけない話ではあっても、その中に思うところがあっての対応というのを感じさせるお話でした。
手が震えるりん
ひとまず看護婦としての仕事は続けることになったりんですが、今回のラスト脈を測ったり、包帯を変えようとする際に、手が震えだしてしまうシーンが描かれる。
良かれと思ってやった山本さんの連れ出し、しかし、結果的に最後に彼から残された言葉が、「助けて」だったその衝撃は、りんの中に深く染みつき、患者に触れる際に無意識に思い出してしまっているようです。
看護婦としての仕事を続けるうえで、大きな心の問題を抱えてしまったりん、果たしてここからどのようにそれを乗り越えていくのか気になるところです。
そんな今回のラストは、りんに対して気を使い続けていた直美の元に病状の変化が告げられて終わるというラストを迎える。身の回りの大切な人の死に対して、直美がどう看護婦として向き合うのか、というお話が今回のりんとの対比として描かれるなんてこともあるのかもしれません。


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