さよならララ
2026年夏アニメ、『さよならララ』の5話『ケーキのためなら死ねます!』の感想・考察記事です。アニメの内容のネタバレ等含まれますのでご注意ください。
ケーキのためなら死ねます!
アンデケンでのバイト開始
最初に割った窓ガラスの10万円に加え、茉里が学校に行っている間ずっと家にいるララに対して、いよいよ祖母から働くようお達しが発されて始まった今回のお話。これまで少しずつ茉里を通じて広がっていたララの交友関係ですが、今回はバイトという形を通じて更にその関係が広がり、それに合わせたララの探すほんとうの愛とはなんなのか?という点が深掘りされていく事になる。
そんなララでですが、茉里と一緒にバイト先を探して茉里の父と共に車で各地を連れられる。モスバーガーのようなお店、銭湯、中華料理屋と色々とお店を回っていく中でたどり着いたお城のようなケーキ屋さん『アンデケン』にてバイトに合格、ケーキ屋でのお仕事が始まることになりました。この『アンデケン』というお店、実際に存在するお店のようでチーズケーキが目玉となっているようです。
そんなバイトで採用されるまでの流れでは、多数の面接失敗の積み重ねがあり、ララが語るには20件ほどは落ちていた様子。経歴書を見た時点で怪しいララはともかく、共にバイトを探していた茉里もかなりの数のバイトを落ち、本人は疑問に思っていましたが、面接の話ぶりを聞いていると元からそこまでやりたいと思っているわけでもないのが伝わってきて何となく落とされるのも納得する感じがしますね。
ケーキ屋での面接でもかなり怪しい雰囲気を出していたララですが、御社だったり、企業理念だったりと、何やらネットで調べれば出てきそうな言葉がぽろぽろ出ていた当たり、面接に臨むうえである程度下調べはして(理解しているかはともかく)頑張ろうという意志は感じられるもの。
お店のオーナーさんも、結構淡々とした人物で、ララがバイトに受かった理由もよくわからないものではありましたが、「ケーキの為なら死ねます。」とまで言ってのけた、ララの頑張ろうとする姿勢をひとまず評価してくれた、という事なのかもしれません。
働く中で見付けたほんとうの愛?
そんなララのバイト生活、割り当てられた仕事は皿洗いとなかなか大変そうなもの。学校帰りに行く高校生のバイトと異なり、ララはほぼフルタイムで働くバイトという事もあり、単純に時間も長くバイトではあるものの本格的に働く様が描かれることになる。
オーナーの仕事とは拷問であるという言葉の通り、厳しい状況の中ひたすらに働いていたララですが、ちょっと意外だったのは分かりやすい細かい失敗をしないという事。洗い物の作業の中でも特に問題を起こすことはなく、むしろ、ケーキを作りたいという気持ちもあり周りに仕事を求める中で、どんどんと仕事を任されていくのが印象的でした。
そんなララ、最終的にはオーナーのケーキ作りの手伝いまですることになり、大変ながらもそれをやり遂げることになるのですが、同時にララに押し寄せるのはこんなことをしている場合なのか?という疑問。
仕事はあくまで窓ガラスを直すまでのために始めたもの、しかし、ララには皆を助けなければいけないという使命もある。それゆえに、彼女は仕事を辞めるかどうか、という点で悩み始めることになる。
そんなララの態度、見ている側としては、茉里が彼女が頑張っていた、と言っていたのと同じように、ララの頑張りを分かっているが故に、そこでやめてしまうのか、放り出してしまうのか?と思ってしまいました。それでも、仕事と同じ、もしくはそれ以上に大事な彼女の使命があるというもがわかっているからこそ、その二つの間で板挟みになる彼女の悩みがよくわかり、どちらの選択を取るのか最後まで分からず、彼女の選択に対して気持ちがのせられていくのが良い話の作りでした。
特に、最後のバイトの朝、前日の失敗引きずりながら仕事を辞めると茉里に告げて向かう流れは本当にやめてしまうと思ってしまうほど切迫した感じが伝わってくるものでした。
そんな今回、バイトに挑んだララでしたが、ここで描かれたのは、彼女の求めるほんとうの愛について、深く掘り下げていく話という意味が大きかったように思える。これまで、茉里やひめかとの交流を通じて、少しずつ人間の事を知っていった彼女が、今回働くことを通じてより広く人間の事を知り、そこにもまた、ほんとうの愛へと繋がる何かがあると気づいてく、そんな流れが丁寧に描かれているお話でした。
リサとの再会
そんな今回のラストでは、いよいよリサとララが再開することになる。その再開は、そもそも人魚たちは人間を見にくいものと忌み嫌っていた事を思いださせると共に、その気持ちがどれほど人魚たちにとって重いものだったのかを思い知らされるものでした。
自らも人の足になっていることを汚らわしく思い、ララにも再び人間の足がついてしまっていることに尖った感情を向ける。そこには、ララを愛しているが故に、余計に人間との交流を許せないという彼女の気持ちが出ていました。
そんなリサ、人間と仲良くなろうとするララを止めるために、コータに何かをさせようとしていた様子。結果的に、ララの不安に反応した空の魚がそれを止めたようですが、コータも無事では済まなそうな描写となっていました。
今回のラストで起きた出来事、ララとリサとの間の確執を広げてしまうのか、次回、二人のお話が描かれることになるのかはわかりませんが、何が起きるのか気になるところです。




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